tasteaではインド紅茶のほとんどをオークションで購入しています。

その理由は、インドの紅茶に関しては、茶園との直接取引よりも、オークション会社を通して、購入したほうが、オークション会社の各部門の専門家による鑑定もなされ、品質に信頼性があり偽装の心配も無く、価格も正当な市場の評価をされるからです。もちろん、ズバ抜けて品質の高いものは、入札が集中し、時には予想以上の高値をつけてしまうこともあります。
インド紅茶を扱う国内業者の多くは茶園との直接取引をうたっていても多くはブローカー経由で購入しています。一部の茶園オーナー会社が直接日本へ売りこみに来ることは有りますが稀です。ブローカーの中にはスパイスのついでに紅茶を扱っているインド人もいます。
ただし、スリランカの場合、プライベートオファーであっても、全品ティーボードの輸出許可が必要で、その際品質チェックも行われるため、インドとは事情が異なります。

tasteaは偽装の多いダージリンに関しては、手数料を払ってティーボードに証明書を発行してもらい、さらにインド政府にも細菌汚染等の衛生証明書も発行してもらっています。オークション経由で買っているからできることでも有ります。茶園やブローカーの言うままの品質を信じて、指値とおりに購入することが、必ずしも日本の消費者にとって、利益があるとは思えず、オークション中心に購入する理由です。
tasteaは滅多に茶園に行きません。

その理由は、茶園では紅茶が買えないからです。茶園マネージャーはお茶を売る権限が有りません。目の前にあるサンプルを買うのにコルコタの本社に問い合わせなければならず、価格も同行のブローカー経由で聞くわけです。
ダージリンは山岳地域に約80茶園が隣接し1日に数茶園の訪問は可能ですが、アッサムは広大な地域に240を越す茶園がやはり点在しています。

また、アッサムは内紛地域なので、しばしば外国人の立ち入りが規制されています。そのため、多くの茶園を訪問することは難しい状況です。気軽に行けるダージリンとは違い、アッサムに行った日本の茶業関係者は意外と少ないのです。コルコタの本社で交渉すれば、1日で全ての茶園のテイスティングができ、何よりブローカーの手数料は要りません。

オークションで買い付けることにより、第三者であるオークション会社の品質チェックも受けられる。また偽装の多いダージリンティーに関してはインド紅茶局の茶園証明を受け輸出に際してはダージリンのみならず全ての紅茶にインド政府による衛生証明も受け、トレーサビリティー確立に努めている。

オークションを通さないため、第三者による公平な品質や価格の査定を受けていない。そのため、産地や茶園の偽称を疑われるものも見受けられる。一般的に価格はオークションより高めに設定されている。

茶園のプライベート・オファーと呼ばれているが、出始めのダージリン・ファーストフラッシュ、少量なためオークションで取引されないファンシーティー(ホワイトティー等)や、オークションの売れ残り紅茶の場合もある。第三者のチェックを受けないため、オークション価格より高く設定される。